機竜婚礼TRPGドラグブライド 試行世界3412記録 目次

機竜婚礼TRPGドラグブライド 試行世界3412記録 0-0 第一章 六月の邂逅 1-1 未来からきたヒーロー 1-2 問い、更問い、更々問い 1-3 ファースト・レース 第二章 ただ一度の夏 2-1 ミッドサマー・フライティング 2-2 砂状の楼閣 2-3 特訓 第三章 終末の日のすご…

PRETENDER全スキルレビュー

これは「卓ゲ箪笥 Advent Calendar 2023」44日目の記事です。 adventar.org 大前提 去る2024年1月13日に行われた聖杯戦争TRPGにおいて、私はある神霊を用意しました。 彼は本当に偉大な神様だったため、それにふさわしい格が必要であると私は考えました。 首…

Pathfinder:Kingmaker感想

たまにはプレイしたゲームの感想などをつけようと思った。 というわけで第一回はPathfinder:Kingmakerだ! 昨年末のEPIC配布でもらったものをやったので、Steam版を貼るのは不義理な気もするがまあよかろうなのだ。上記ページでは英語のみに見えますが、実際…

星を見る

星を見るように敵を撃つ。星をなぞるように敵を斬る。 スター・スターシアの意識は戦場で急浮上した。過熱したミストエンジンの熱が彼の体温となり、操縦棺の中でどろりと首をもたげた。 壊れかけのレーダーが一度警告音を上げたきり沈黙する。FCSに映るのは…

5-3 どこまでも、どこまでも

翌朝、まだ日も昇りきらないうちに豪樹は頭を蹴り飛ばされて目が覚めた。 「起きろ、豪樹。ミニ四駆勝負するぞ」「いててっ! 蛍じゃねーかよ。こんな夜に走るのかよ!?」「そう。今じゃないと駄目なんだ。ほら、いつもの練習場だ。急げ」「お、おう。わか…

5-2 遺さざるもの

正晴は薄明の空をみあげていた。花火と……それと、どこか遠くで光がいくつかきらめくのをずっと屋上で眺めていた。 もう、このままここで一晩を明かそうかと思った、そんな頃。戦闘を終えた静が、最後の言葉を伝えに戻ってきた。 「ただいま」「おかえり。随…

5-1 遺すもの

最終章 夏の終わり 朝、早い時間にひかりちゃんが私を起こしに来た。平和になったんだ。これでまた一緒に過ごせるんだ。結女はうれしくなって一通りはしゃいだ後、二人同じベッドで昨晩は眠った。 「おはよう、結女! もう、夏休みだからっていつまでも寝て…

4-2 明日の明かり

開戦直後、真っ先に動いたのは光里だった。 「結女の未来を! あたしたちのイマを! あんたたちなんかに、邪魔させてたまるもんか!!」 機先を制すように飛び出し、ゲートの重力場をも利用して急加速する。意図を察した静と蛍がNDエレメントで力場を形成。…

4-1 ドラグブライド、そしてドラグアロン

第四章 真夏の夜の運命 花火が上がる。駿河市上空で待機していた光里はその光の花を間近で眺めていた。他の二人の姉妹は自分の契約者(リンカー)とうまくやれただろうか。きっとちぐはぐだったんだろうな、と想像して光里は一人で笑った。 自分もそうだった…

3-3 夕焼け色の魔法使い

「ひかりちゃん~今日もお疲れ様ー!! ひかりちゃんのおかげで注文増えたから毎日忙しくて楽しい! 前田さんのお父さんなんていつも顔が怖いのに可愛い子が配達してくれてうれしーってニコニコしてくれてるし~」「結女もおつかれさま! いやー今日もよく働…

3-2 Run,Run,Run

「いっけー! マックスブレイカーゼットツー!!」 豪樹は今日も走っていた。ミニ四駆と共に。けれど、なんだか感覚が違う。違和感に振り向くと、いつもは並走してくるはずの蛍がぼうっと立ち呆けていた。 「……」「ん、どうした? 蛍、元気ないなー」 思わず…

3-1 祭り囃子鳴り止まず

第三章 終末の日のすごしかた 陽は既に落ちて。祭りの夜は幕を開ける。家々から立ち上る夕食の香りも、今日ばかりは出店の喧騒に取って代わられている。 正晴は静とともに海へと向かう道程を歩いていた。手が触れ合う距離、けれど触れることはなく、いつもの…

2-3 特訓

一流のレーサーは一流の工房を持つ。蛍が一文字家に来てから、豪樹の部屋は魔改造の果てにプロ顔負けの作業場と化していた。 「豪樹、ミニ四駆の調子はどうだ」「ほたるこそ、軽量化は進められたか!? 機関銃とか載せると重くなるからやめろよ!」「任せろ…

2-2 砂状の楼閣

「ねっ、海いきましょ。海。どうせ暇なんでしょ?」「わかったよ、海ね、海。好きだよな、静も……なんで海にこだわるんだ?」「2050年の世界ではずっと地下に暮らしていたの。ここに来た時ホントに感動したわ。山も空も、とっても綺麗。その中でも海は一番綺…

2-1 ミッドサマー・フライティング

第二章 ただ一度の夏 夏休み。学生たちは各々の部活動に気炎を上げる中。結女を後ろに載せて、光里の漕ぐ二人乗りの自転車は法定速度を大きく超過しながら流星のように出前を配ってゆく。 「ま、待ってー! お寿司が! お寿司がぁー!!」 聞けば、結女は部…

1-3 ファースト・レース

「ホームルーム始めるぞ! さっさと帰りたいのはわかるが、お前らちゃんと席につけ! 転校生を紹介するぞ!」 担任が名簿で教卓をバシバシ叩くのを豪樹はぼんやりと見つめていた。頭の中はレースと自分の愛機のことでいっぱいだ。新しいタイヤが今日届くのだ…

1-2 問い、更問い、更々問い

「ねえ、どこか寄っていきましょう!」 授業の終わりを告げるチャイムと同時、隣席から正晴に声がかかった。教科書をカバンにしまっていた手を止めて顔を向けると、いつの間にそばに来たのか、見覚えのない少女がもうカバンを背負って口をとがらせて正晴を見…

1-1 未来からきたヒーロー

第一章 六月の邂逅 「おばあちゃあん、配達行ってきますー!」 六月の暑い日のことだった。いつものように仏壇に手を合わせてから、結女は店に向かって声をかけた。夕方から夜にかけては、寿司屋の配達のバイトの時間だ。 高校生である結女は、育ての親であ…

機竜婚礼TRPGドラグブライド 試行世界3412記録 0-0

2050年。ここは永遠の冬に閉ざされた世界。 暗闇に包まれた地下ドックを、オレンジ色に輝く光の門が鮮やかに照らす。ドラグブライドNDA-DB-0014-Mは、門の前に立つ姉妹たちに向かって告げる。 「ゲート生成完了。後は、あなたたちが踏み出すだけです。幾多の…

燃えがら

これでほんとのおわり