Pathfinder:Kingmaker感想

 たまにはプレイしたゲームの感想などをつけようと思った。
 というわけで第一回はPathfinder:Kingmakerだ!

 昨年末のEPIC配布でもらったものをやったので、Steam版を貼るのは不義理な気もするがまあよかろうなのだ。上記ページでは英語のみに見えますが、実際のところはSteam版でも日本語あります。ていうかテキスト多すぎて原語だとクリア不可能だったと断言できる。

 ジャンルはRPG。斜め上視点のアイソメトリックRPGで、発売当初はリアルタイム戦闘しかなかったんですが、アプデでターンベースにも対応されたというちょいと複雑な経緯をたどったゲーム。内容も輪をかけて複雑だよ。そういうのが好きな人向け。

 同名のTRPGであるPathfinderRPGを忠実に再現したというのがこのゲームの売り。PathfinderってなんじゃらほいっていうとD&D3.5版を魔改造したとにかくデータとデータとデータとルール! みたいなゲームなので、とにかく外部ソースでもなんでも参照しながら成長に頭を悩ませて……となること請け合い。そういうのが好きな人向け(2回目)
参考:

prd.qga.me
 Pathfinderは一部の拡張以外は全部Web公開されていて日本語版もあるのでちょっと興味の湧いた人はこっちを見てみるといい。

 じゃあデータをこねくり回して遊ぶゲームなのかというとそういう側面もあるんだけど、主軸には一本筋の通ったストーリーがある。はじめは何者でもなかった主人公が一癖も二癖もある仲間に振り回されたりひどい目にあったりしながら領主になって、王にまで成り上がっていく物語は、善人プレイも悪人プレイもできる幅広い選択肢もあってとても訴求力が強い。
 嫌いなNPC? 殺してしまえ。それか「もう顔も見たくない」って言えば出ていってくれる(選択ミスで数度忠臣を追い出した王より)。ただし困るのは自分だ! 各キャラクターごとに思想信条を持っているので、みんなにいい顔をすればいいってもんじゃないのが悩ましい。

 ぶっちゃけこのお話でTRPGキャンペーンやりてえよ! それくらい完成度が高かった。1-20レベル対応ロングCPですよろしくおねがいします。

 クリア時のプレイタイムは約5Days。100時間RPGの売り文句は伊達じゃない。セーブアンドロードして吟味してる時間はここには含まれていないため、実プレイ時間は倍ほどかかっている気もする。

 こんな感想見に来ている時点で言わなくてもいいことかとは思いますが、攻略情報を探す上で、クラス:キネティシストおよびカリッカ/カネーラ姉妹はDLCを入れていないと出てこないことに注意。一番上にヒットするWikiでは当然いるものみたいに書かれていますし、なんならOPで顔出しまでするのに選べないし関連クエストも発生しません(2敗)。

Good
・シンプルながら先の気になるストーリー
・幅の広いキャラビルド、戦略性のある戦闘
・秩序・善の名君から混沌・悪の暗君まで幅の広いロールプレイ

Bad
・王国運営フェイズの単調さ
・ロード時間の長さ
・一部の進行不能性バグ

評価不能
・惜しげもなく繰り出される高脅威度モンスターのラッシュを含む高難易度

以下ラストまでのネタバレを含む詳細な感想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リンジィなんで死んでしまうん……
 トゥルーっぽいナイリッサルートで完走しましたが、主要キャラで死んだのはガレス君(4章で先に一人で子宮に行かせた)とオクタヴィア・レコンガー組。軽症ですんだ……(済んでない)
 最初は攻略なんかも縛って(上述のPRDJサイトは別として)やっていたんですが、首都防衛している間にガレス君が死んで茫然自失としながら生存ルートを探してWikiを見ました。そこからはもう坂を転げ落ちるように首っ引きだったよ。
 と、いうのもですね。選択肢一つで人が簡単に死ぬんですよこのゲーム。ついさっきまで謁見室でそばにいてくれた副官でも容赦なく。キャラクターが魅力的だったがためにわたしの精神は耐えきれませんでした。
 とはいえガレス君はセーブデータを分けてなかったことにより救う道はなく、オクタヴィア・レコンガー組に関してはなぜか最後の仲間クエストが発生しなかったのであれーおかしいなと思ってたらまさかのラスダンで死亡イベントと言うね。不可逆なタイミングでかましてくれますよこのゲームはほんともう……!

 ピタックス編はラッシュライト・トーナメントが発生しないせいでピタックス領土に入れないまま詰むとかいうバグも一度分ででっかくロールバックしたし、散々ですね。みんな、セーブデータはこまめにわけような!

 難易度についてはノーマルで王国運営だけ途中で易しいに変更しました。いやこれ、D20を解決時に振って判定するというシステム上セーブ・ロードでなんとでもなるので、ならもうかんたんにしちゃうか! というところです。自分の性格上セーブ・ロード縛らないと無限に試行するに決まってますからね。
 イベント総数の少なさや、時間制限の関係上王国運営は一気に解消せざるをえないシステムのせいですさまじい水増し感があったのも事実です。ボードゲーム風で最初の手触りは楽しいんですけどね、王国運営。軌道に乗ってしまえば同じことの繰り返しが延々と続くので最後はもう日付をスキップし続ける機械になっていました。3以降のペルソナで何度となく味わった味……

 戦闘難易度はめっちゃ高いゲームですが、主人公以外全員傭兵とかやったら多分めっちゃ楽になると思います。プリビルドの仲間たちとの旅路は楽しいけどデータ的正義ではない。不意打ちも増援も許す、だが脱出できないダンジョンだけは許すな
 最終的に主人公は鎧なしなのにAC70超えとかいう要塞から足が生えて歩いてきたみたいな硬さになりましたが、マジックアイテムいっぱい手に入るレギュレーションで高レベルまでPathfinder遊んだらこうなるんだろうなあと思ってビルドの楽しみはお腹いっぱい味わいました。本家よりもクラスもサブクラスも少ないけどよく頑張ったと言いたい(本家が多すぎるだけだ)。

 

 総評としてはとてもたのしいRPGでした。続編

も日本語化が来たらぜひ遊びたいですね。クラスも更に増えて、今度は王国じゃなくて十字軍運営だとか。
 DMM~~~~頼むぞ~~~~